村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 面对不会消亡的恶梦」

2017年1月21日

なくならない悪夢と向き合うには

面对不会消亡的恶梦

質問:

「海辺のカフカ」に、笑い続ける父親の顔へするどい嘴を何度もたたき込むが父親は笑い続ける、というようなシーンがあったかと思います。

もう何年も、私はまさにこのような悪夢に悩んでいます。

私は、実母との間にしかるべき「自分は愛されている」という確信を一度も持ったことのないまま大人になってしまいました。おそらく私の幼少期、母は祖母(母にとっては姑です)の機嫌をそこなわないで(それがおそろしく難しいことなのですが)、家業をやっていくことだけでいっぱいだったのだろうと思います。

もちろん母娘関係はこじれにこじれ、家出さわぎからストレス性疾患まで一通りバタバタして、そのこと自体はもう、いつまでいっていたって仕方ないって思えるようになったんです。

母には母の、祖母には祖母の悲しみがあったでしょうし、自分はいま自分の子供を愛し、子供も私を愛してくれます。

それなのに、その悪夢はなくなりません。

私が泣き叫びながら母に訴える、母は嘲笑をやめない。私がなけば泣くまで、いっそう笑う。

いつものパターンです。自分の叫び声で目覚めます。

いつか、これを乗り越えることは出来るんでしょうか。

在「海边的卡夫卡」里,向着一直笑着的父亲的脸激烈的敲打好几次,父亲仍然一直笑着,有这样子的场景。

已经有好多年,我确实被类似这样的恶梦困扰。

我对与亲生母亲之间理所当然的「自己是被爱着的」这样的确信一次也不曾有过,就这样长成了大人。我想恐怕是在我的幼儿期,母亲不能得罪祖母(对母亲来说是婆婆)(虽然这是相当困难的事情),光是做好家里的事情就已经够多的。

当然母女关系是复杂别扭的,从离家出走事件到紧张的性疾患,全部都是乱七八糟的,这种事情本身,感觉已经变成没有办法说清楚会到哪个时候为止。

或许母亲有着母亲的,祖母有着祖母的悲哀,而自己爱着现在自己的孩子,孩子也给予自己以爱。

然而,这个恶梦是不会消亡的。

我哭喊着跟母亲诉说,母亲的嘲笑却没有停止过。我越哭,她就越发大笑。

是一直以来的模式。被自己的叫声惊醒。

什么时候,才能战胜这件事情呢。

回答:

そのような重いは薄らぐことはあっても、おそらくは消えることはないと思います。その悪夢があなたという今ある人間を作ってきたからです。それを消し去ろうとするのは、あなた自身を消し去ろうとするのとほとんど同じことになります。そのような思いは既に、あなたという人間の一部となってしまっています。だからあなたはこれからも、その悪夢とともにいきていく必要があります。まずそのことを認識してください。つらいかもしれませんが、それが真実です。

にもかかわらず、そのような重荷を背負いながらも、あなたは自分の子供を愛することができるし、子供と良い関係をを保つことができる。それは素晴らしい達成です。その達成を続けていってください。人は誰しも多かれ少なかれ、どれなりの悪夢を抱えて生きています。その悪夢を乗り越えることによって、人はそれぞれに成長していきます。抱えている荷物が重ければ重いだけ、いったんそれを乗り越えれば、人大きくなれます。しっかり乗り越えてください。

即便这种沉重能减轻,恐怕也不能消失的。因为那个恶梦是如今的你制作出来的东西。要让那个东西消失,基本上相当于要让你自己消失。那种想法已经,变成了你作为人的一部分。所以你从此以后,也有必要与这个恶梦一起生活。首先请认识到这一点。也许会很难受,不过这是事实。

尽管如此,在背负着这种重荷的同时,你也能爱着自己的孩子,能与孩子保持良好的关系。这是非常厉害的达成。请继续这个达成。不论是谁,都多多少少,抱着他们自己的恶梦生活的。通过战胜那种恶梦,人才会获得各自的成长。承受的负担越重,一旦战胜了,人就能变强大了。请坚实地去战胜吧。