村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 评价书和电影时的立场是?」

2017年1月15日

本と映画を評価するときのスタンスは?

评价书和电影时的立场是?

質問:

本や映画、音楽など他人の評価に左右さえずに自分の評価を下すということは簡単なことではないように思えます。村上さんはそれらの作品を手に取ったときどのように接しようとしてますか?作品について考える時の村上さんの姿勢、スタンスのようなものがあれば教えてください。

总觉得不受他人评价的左右而对书或者电影,音乐给予自己的评价不是一件简单的事情。村上先生拿到那些作品的时候是怎样接受的呢?思考关于作品时村上先生的姿势,立场之类的,如果有的话,烦请告知。

回答:

僕はできるだけ書評とか映画評のたぐいは読まないようにしています。ベイシックな情報だけを仕入れます。僕も昔は書評とか映画評を少し書いていたことがあって、それがときとしてけっこういい加減なものになってしまうことを身にしみて知っているからです(だからこそ自戒して、そういうものを書くのをなるべく控えるようにしてきたのです)。もちろん中には頭を下げたくなるような立派な評もあいますが、どちらかといえば、そういうものよりはそうではないものの方がおおいかもしれない。風向きをはかって、「これをこんな風に書いておいたら、人は感心してくれるだるろう」みたいな姿勢で書かれているものがときどきあるみたいに感じませんか?

まずご自分の嗅覚で本や映画を選び、自分の感覚でそれを評価する習慣をつけられるといいと思います。あまり他人の意見をあてにしていると、やがて痛い目にあうことになります。嗅覚を磨くことはとても大事です。

野球場に行ったらスコアボードではなく、試合そのものをじっくり見ましょう。それと同じことです。

我尽可能做到不去读书评或者是影评之类的东西。只取得最基本的情报。我在过去也写过少许的书评或者影评,因为明显知道那会偶尔变成非常不负责任的事情(正因为如此自我警惕,尽量控制写这一类的东西)。当然其中也会有类似不服输的厉害的评论,总的来说,也许不这样做比这样做的方面会多一些。根据形势,感觉以类似「这个如果这样写的话,会让人心悦诚服吧」这样的姿势写的东西偶尔也是有的呢。

我觉得首先根据自己的嗅觉选择书或者电影,然后形成凭自己的感觉去评价的习惯挺好的。过于依赖他人的意见的话,终究会遭遇不好的事情。磨练嗅觉是非常重要的。

去棒球场的话,不是看记分牌,而是认真细致地看比赛。与之是同样的事情。