村上春树-《村上さんのところ》

翻译 |《村上さんのところ》- 挑选编辑

2017年6月29日

出版社や編集者をどう選びますか
怎么挑选出版社或者编辑

質問:

春樹さん、出版社や編集者をどういう観点で選んでおらえますか?
幻冬社の社長である見城徹さんが出版を口説き落とせなかった数少ない相手の一人として、春樹さんをあげておられ、気になった次第です。
見城さんは、「春樹さんと初対面のときに不愉快なことを自分が言ってしまったせいだ」といったことを仰っていましたが、そういったことやはり影響しているのでしょうか。

春树先生,是以什么观点挑选出版社或者编辑的?

幻冬社的社长见城徹先生作为少数不能说服出版的对象之一,提到春树先生,说看兴趣而定的。
见城先生曾说过,「因为与春树先生初次会面的时候自己说了不愉快的事情」,这种事情还真是有影响的吧。

回答:

そういえば、僕が「群像」の新人賞をとったとき、まず最初に飛んできたのが見城さんでした。間髪を入れずというか、なにせ早かった。そのとき見城さんが僕に何か不愉快なことを言った?初めて彼と会ったときのことはよく覚えていますが(なにしろ印象の濃いかたですから)、僕の方には何か変なことを言われたという記憶はまったくありません。褒めまくられたことしか覚えておりません。

見城さんは昔から元気いっぱいの、意欲溢れた編集者でしたね。タイヤでいえば空気圧のかなり高いかたです。僕は適当に空気を抜いて生きていますので、そのへんのノリが少しばかり違うかもしれません。体育会系とサークル系みたいな。

出版社や編集者をどういう観点で選んでいるのか?あくまで適当です。

说起来,我得到「群像」的新人奖时,最开始飞过来的是见城先生。间不容发地,或者说为什么这么快。那个时候见城先生对我说了什么不愉快的事情?虽然初次会面时候的事情不是很记得了(总之印象非常浓厚),不过完全没有对我说了什么奇怪的事情的记忆。也不记得有被表扬。

见城先生从以前开始就是非常有精神,充满意欲的编辑。以轮胎为例的话就是空气压非常高的类型。因为我是适当地释放空气而生存的,所以那方面的调子可能稍微有所区别。就像体育系和社团系。

以什么观点挑选出版社或编辑?说到底就是适当而行。