村上春树-《村上さんのところ》

原创翻译 | 《村上さんのところ》- 关于佛教

2017年1月10日


『村上さんのところ』ー 村上春樹
仏教の「できること」「やるべきこと」
佛教的「能做的事情」「应该做的事情」
質問:
村さんは、オウム真理教事件に関連するノンフィクション(インタビュー集)の仕事をされたり、また海外での受賞スピーチでは、ご自身の家族が「パートタイムの僧侶」で合ったというお話をされていたように記憶しています。
そこで質問なのですが、村上さんは、現代の僧侶やお寺、仏教の「できること」「やるべきこと」に対して、なにかしらの感触をお持ちでしょうか?もちろん、それは誰よりも自分自身が繰り返し何度も考えるべきことでは、あるのですが。
村上さんの書かれたものを繰り返し愛読していたおかげで、自然に文章を書くのが好きになったのか、24歳で住職就任以来、「書くこと」を通じて、様々な仕事、人と出会うことが出来ました。本当にありがとうございます。
记得村上先生写了与奥姆真理教事件相关的非虚构类作品(访谈集),还有在海外获奖演讲里说过,自己的家族是「兼职僧侣」这样的话。
这里的问题是,村上先生,对于现在的僧侣或者寺庙,佛教的「能做的事情」「应该做的事情」,有没有一些感触呢?当然,那应该是自己比任何人都要反复多遍思考的问题,是这样吗。
因为喜欢反复阅读村上先生写的作品,自然地也变得喜欢写文章,24岁就任主持以来,通过「写作」,能与各种各样的工作,人相遇。真的非常感谢。
回答:
うちの父親の家系は僧侶だったので、仏教はいつも僕の身の回りにありました。僕はとくに信仰を持ちませんが、そういう空気は今でも僕に自然に染みついてしまっているのかなと感じることはあります。教義とはほとんど関係のないところで。でも日本人の信仰って、だいたいにおいてそういう傾向が強いみたいですね。教義よりは雰囲気で信仰する、みたいな。
現代の日本の仏教にできること?ずいぶんむずかしい問題で、僕にはとても答えられそうにありませんが、結局は地域コミュニティーの中にそのような雰囲気を味わえる場を維持していくということに尽きるのではないでしょうか。
因为我父亲的家族是僧侣,所以佛教一直存在我的日常生活里。虽然我没有特别地持有信仰,不过如今我仍然感觉到有自然而然地沾染上那样的气氛。可是与教义没有任何关系。不过日本人的信仰嘛,好像大部分在那个方面的倾向都挺强的。比教义更重要的是因为气氛而信仰,类似啦。
现在的日本的佛教能做的事情?因为是相当困难的问题,所以我是很难回答的,不过归根结底是地区性的社团内部尽力维持能体验这种氛围的场所吧。