村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 写作比说话更轻松」

2016年12月23日

話すより書く方がラクな訳
写作比说话更轻松的理由

質問:

村上さんは、話すことは苦手のようなことを以前にお書きになられていたと思いますが、英語が講演を拝聴して、それは謙遜だと思いました。
私は職業柄、講演をすることがありますが、どうも自信がもてません。そこで、何かアドバイスをいただければ幸いです。

虽然村上先生以前写过自己不擅长说话之类的,不过听了您的英文演讲,感觉是您谦虚了。
虽然我的职业性质会有演讲,不过完全没有自信。那方面,若能给一些建议的话是我的幸运。

回答:

僕は講演をしなくてはならないとき、英語でも日本語でも同じですが、原稿をそっくり暗記してしまいます。30分くらいの講演なら、原稿をみなくてもしゃべれるようにします。そうしないと駄目なんです。だから手間もかかるし、すごく疲れます。僕が「話すのが苦手だ」というのはそういう意味です。覚えるのは、主に走りながら覚えます。ゆっくりと走るのって、ものを覚えるのに向いているみたいです。それをニ週間くらいやって、全部丸暗記します。そして話すときは、人々の目をしっかりと見て話します。ものを書いている方がずっとラクです。ほんとに。

在我不得不做演讲的时候,不管是英语还是日语都是一样的,要原封不动地把演讲稿熟记。如果是30分钟的演讲,即便不看演讲稿也能一直说。不这样做就不行。所以是费事的,也让人疲累。我说的「不擅长说话」就是这个意思。能记住,主要是靠一边跑步一边记的。慢慢地跑步的话,好像就能记住事情了。大概把这件事情做两个星期,就能全部熟记了。这样说话的时候,就能注视着别人的眼睛说话了。写作那方面始终都是轻松的。真的。