村上春树-《村上さんのところ》

翻译|「《村上さんのところ》- 我一个人读还是不读」

2016年11月23日

私一人が読んでも読まなくても
我一个人读还是不读

質問:

私はあと2週間で21歳になる大学生です。質問のですが、村上さんにとってひとりひとりの読者とはどういうものなのでしょうか?村上さんの作品が大好きで、読んでは勇気をもらっています。でも時々、私一人が読んでもよまなくても、村上さんにしてみれば一緒なのではないかと思うこともあります。そしてそういうときは少し落ち込みます。村上さんの読者のイメージを教えていただけると嬉しいです。

我还有2个星期的时间就会成为21岁的大学生。问题是,对于村上先生来说,一个人的读者是怎样的存在呢?非常喜欢村上先生的作品,读了让人获得勇气。只是有时候会想,我自己一个人读还是不读,从村上先生的角度来看还是一样的吧。于是那种时候就会感到些许失落。若能告知村上先生认为的读者的形象会非常的高兴。

回答:

難しい質問ですね。たしかにあなたが読まなくても、僕は違いに気づかないと思います。言うまでもなく、具体的に読者の数を数えることはできませんから。でもそれはこの地上での話であって、足元のずっと下の方の暗くて深いところでは、きみが僕の本を読んでくれないことで、僕は少し傷つくことになるかもしれません。そして少なからず落ち込むかもしれない。そこでは、僕は逆にきみから勇気をもらって本を書いているかもしれません。そういう風に考えてみてはどうでしょう?この地上ばかりが僕らの世界ではありません。僕らの足元深くにはそういう特別な世界があるのです、ほんとに。

非常难的问题呢。的确不管你读还是不读,我想不会有不一样的认识。很明显,因为不能计算具体的读者的数量。不过那是地面上的说的话,在脚下一直往下那个既黑又深的地方,因为你不读我的书,也许我是会受到一点点伤害的。然后也有可能非常失落。在那里,也许反过来我是从你那里得到勇气而继续写书的。如果这样想的话感觉怎么样呢?我们的世界不仅仅只是这个地面而已。在我们脚下很深的地方还有那样一个特别的世界,真的。