村上春树-《村上さんのところ》

原创翻译 | 《村上さんのところ》- 纯文学还是大众文学?

2016年11月1日


『村上さんのところ』ー 村上春樹
純文学か大衆文学か
纯文学还是大众文学?
質問:
村上さんは、自分のことを純文学者と思われますか?大衆文学者だと思われますか?どれほど読者を意識しながら小説を書いていらっしゃるんですか?
请问村上先生,您认为自己是纯文学工作者还是大众文学工作者呢?您是以什么样的读者为意识写小说的呢?
回答:
僕は最初に「純文学」の雑誌の新人賞を受け、それからも「純文学」関係の賞をいくつか受けていますので、いちおう「純文学」フィールドにカテゴライズされていますが、最近はお互いに越境する作家たちが多く、何が純文学で何が大衆文学(エンタメ系)かというかカテゴライズはとてもむずかしくなっています。というか、カテゴライズする必然性がどんどん希薄になってます。お互いに方法を交換し合うということも多くなってきているからです。たとえば純文学の作家がSFの手法を取り入れるとか、ミステリーの作家が「マジック・リアリズム」の手法を取り入れるとか。
最开始的时候,我获得「纯文学」类杂志的新人奖,之后也获得过好几个与「纯文学」有关系的奖项,姑且可以被归类为「纯文学」领域,不过最近跨界的作家们多了起来,要区分什么是纯文学什么是大众文学(娱乐类)也变得非常困难。或者说,分类的必然性渐渐变得不那么需要。因为相互之间交换方法的事情也多了起来。例如,纯文学类的作家采用SF的写作手法,又或者推理小说类的作家采用「魔幻现实主义」的写作手法。
というわけで、僕が「これは純文学だ」と意識して小説を書いてるかというと、とくにそんなことはありません。でも心の底で「これは娯楽小説ではない」という意識はいくらかあります。娯楽小説ではないというのは、言い換えれば、作者が読者に対してある種の、ある程度の努力を要求することだろうと僕は考えています。いうなれば、咀嚼力を要求するということです。「ここから先は自分の歯で噛んでくださいね」ということで怒ったり、不満を寄せられたりする読者がいます。僕はそういうとき「申し訳ありませんが、こういうものなので」というしかありません。逆に「もっとしっかり噛ませろ」と文句を言う読者もいます。そいうときにも僕は「申し訳ありませんが、こういうものなので」というしかありません。むずかしいものですね。
也因为此,要说我以「这是纯文学」这样的意识去写小说,这样的事情是没有的。不过,在心底里面「这不是娱乐小说」这样的意识多少还是有的。不是娱乐小说,换句话说,我想是作者对于读者属于某种类型,具备某种程度上的努力是有要求的。说起来,就是要求咀嚼的能力。对于「请先从自身出发咀嚼消化」这种事情感到愤怒,寄予不满的读者是有的。这种时候,我只能这样说「实在非常抱歉,的确是这么一回事」。反过来,也会有读者这样抱怨说「更加紧紧地咬住不放」。这种时候,我也只能说「实在非常抱歉,的确是这么一回事」。真的是挺困难的一件事情呢!
ということでよろしいでしょうか?
就是这么一回事,如何?