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文 |「髪のこと」

2020年5月13日

今日、私はちょっと髪のことを考えた。ある日、髪が急になくなったら、どうしよう。

髪が少なくなると思ったら、怖くて怖くてたまらない。この間、髪を切るときに、「あなたの髪は少ない、パーマをかけませんか」

とある理髪師に言われた。

「パーマがあまり好きないの」と私は小声で断った。ただいつものように髪を短く切って、理髪店を出た。

その日から、私は時々髪のことを考えた。鏡を見る時も、他の人の髪を見る時も、洗髪する時も。何となく、顔より髪のほうにずっと私の注意を引かれた。鏡に映る髪の様子を見るたびに、心の中のどこかに不安が思わず湧いてきた。髪の生命力は何だろう。この生命力は自分の体の生命力と結んでいるのか。髪がなくなったら、命はどこに向かって衰退しているのか。たくさんの疑問が出てくる。

髪が少ないことは知っているが、「髪が少なくなる」ということは今まで一度も考えたことがない。悪魔な言葉だ。私はそう断言したい。もし私の髪が本当に少なくなっていたら、もう眠られないかもしれない。

人生のほかの恐怖に比べたら、「髪が少なくなる」ということはどんな重さを持っているのか。たぶん、何でもないわ。髪が少なくても、髪型が悪くても、髪の結び方がわからなくても、髪があれば、髪は自分の体の一部の存在である。

だから、怖くことがない。私は髪を優しく撫でながら、自分に言い聞かせた。他の人の髪を羨ましいこともいらない。

髪には秘め事があるかもしれない。この秘め事はいつでも自分を守りくれるかもしれない。私はそう信じたい。