「文体づくり」教える国語教師より
来自教授「创造文体」的国语教师
注:文体:有文章的样式,(作家特有的)文风,作品特点等意思
質問:
高校で国語の教員をしています。村上さんは、文体が大事だということをいろいろなところでおっしゃっていて、僕もほんとうにそうだなと思い、生徒たちと「文体づくり」をしていけたらと考えています。とはいえ、どうしたら自分の文体をつくっていけるのか、よくわかっていません。やはり、村上さんのように翻訳をやっていくことが必要なのでしょうか。アドバイスをいただければ幸いです。
我在高中担任国语老师。村上先生在很多地方说过文体是非常重要的,我也认为确实是这样的,想着与学生一起「创造文体」。虽然那样说,但是要怎么样才能创造出自己的文体,不是很清楚。还是说,有必要像村上先生那样做翻译呢。如果能给我建议就太好了。
回答:
文体は人の生き方と同じですから、急に「文体をつくりなさい」と言われてつくれるものではありません。経験を積み、知識を蓄積し、試行錯誤を経て、初めて身につくものです。でもとっかかりみたいなものは必要ですよね。まず「誰かの真似をする」ところから始められると良いと思います。もちろん真似といっても、そのままそっくりなぞるのではなく、自分の好きな文章を書く作家からヒントみたいなものをもらって、「それ風に」書くわけです。でもそういうのって、他人の服を着ているのと同じですから、どうも細かいところが身体に合いません。そういうところをちょっとずつ調整していくと、やがて自分の文体みたいなものが見えてくるはずです。だいたいの人がそうしていると思いますよ。プロの作家だって、最初は模倣から出発している人が大半のはずです。
文体如同人的生存方式一样,不是突然说「请创造文体」就能创造出来的。那是累积经验,积攒知识,经过不断摸索,才能掌握的东西。不过类似头绪之类的东西是必要的。我觉得首先可以从「模仿某人」开始。当然即便说模仿,并不是原封不动地完全照抄,而是从写自己喜欢的文章的作家身上获得启示之类的东西,「就这样」去写。但是这件事,就像穿着别人的衣服一样,总觉得在细微的地方与身体不合。然后一点点地调整那些地方,最终就能看到自己的文体之类的东西。我觉得大部分的人都是这样做的。专业作家,应该大半的人最开始都是从模仿开始出发的。