我的文章

翻译|「《海辺のカフカ》- 我·为什么不爱」

2017年3月6日

作为十五岁的少年,他能毫不忌讳地问”为什么母亲要抛弃自己?”。虽然他从自己的父亲身上明白一些东西,但是正如对话里面呈现的,他还需要一个答案,需要一个真正从自己的母亲口里说出来的答案。但故事里面,又不能实现, 所以他给自己假想出“一只被称为乌鸦的少年”,这只乌鸦,一部分是他的亲密盟友,理解他,帮助他;另一部分就像他自己的潜意识一样,把他内心最深处的东西,无论是丑陋的,含羞的,可耻的,还是有好的都表达出来。(当然在这里乌鸦是充当了友好的一面,在其它很多地方,乌鸦是非常“毒舌”的。对少年的想法进行赤裸裸的抨击。)

这段对话,让人充分地体会到一位少年内心的挣扎。想当一位懂事的孩子去理解母亲,但是有时候不能做到,有时候也不知道怎么做。他内心的纠结,总让他喘不过气。(后面还有好几段话,放在下次更新)

这其实也体现了故事的作用。通过故事的主人公而反观自身。虽然不可能完全处于同等的处境下,但是有些想法和做法是相通的。

通过故事,反观自己的故事,然后延展故事。


原文选自《海辺のカフカ》下卷

「我·为什么不爱」

森を歩きながら、佐伯さんのことを考える。彼女の顔を思い浮かべる。その穏やかで淡い微笑みを思い浮かべ、手の温かみを思い出す。その佐伯さんが僕の母親として、4歳になったばかりの僕を置き去りにしていくところを想像してみる。佐伯さんがどうしてそんなことをしなくてはならないのだろう?そこにはきっとなにか、明らかにされていない大事な理由があり、深い意味があったはずだ。

我在森林里一边走着,一边想佐伯的事情。回忆起她的容貌。回忆起那稳重的淡淡的微笑,想起了手心的温暖。试着去想象作为我的母亲的佐伯,把刚满4岁的我扔下而离开的情景。佐伯为什么非要做那件事情不可呢?那里一定是有什么保密的,重要的理由,深沉的意味。

彼女がそのときに感じていたことを、同じように感じてみようとする。彼女の立場に寄りそってみようとする。それはもちろん簡単なことじゃない。だって僕は捨てられた側のものであり、彼女は僕を捨てた側のものなのだから。でも時間をかけ、僕は僕自身を離れる。魂は僕というこわばった衣装を抜けだして一羽の黒々としたカラスとなり、庭の松の木の高い枝にとまり、そこから縁側に座っている4歳の僕自身を眺める。

她在那时候感受到的东西,我试着像那样去感受。试着去依靠在她的立场。那肯定是不简单的。因为那有我被抛弃的那一面的东西,也有她把我抛弃的那一面的东西。不过慢慢地,我从我自身抽离出来。魂魄从我这僵硬的衣服上脱离出来变成一只黑乎乎的乌鸦,停靠在庭院的松树那高高的枝桠上,目不转睛地看着坐在走廊上的4岁的我。

僕は仮定をする一羽の黒いカラスになる。

我假定自己成为了一只黑色的乌鸦。

「君のお母さんは君を愛していなかったわけじゃないんだ」とカラスと呼ばれる少年が背後から語りかける。「もっと正確に言えば、彼女には君のことをとても深く愛していた。君はまずそれを信じなくてはならない。それが出発点になる」

「你的母亲不可能不爱你啊」那个称为乌鸦的少年在背后说话。「更正确地说,她深深地爱着你。你必须首先要相信这一点。这是出发点。」

「でも彼女は僕を捨てた。僕をまちがった場所にひとりで残して消えてしまった。僕はそのことでたぶん深く傷ついたし、損なわれてしまった。今では僕にもそれがわかる。もし僕のことをほんとうに愛していたんなら、どうしてそんなことができるんだ?」

「但是她把我抛弃了。把我一个人留在一个错误的地方然后消失了。我很可能因为这件事情而被深深地伤害,摧毁的。如今我已经明白了那件事。如果真是爱着我的话,为什么又能做出那种事呢?」

「結果的にはたしかにそういうことになってしまった」とカラス呼ばれる少年は言う。「君はじゅうぶん深く傷つき、損なわれてしまった。そして君はこれからずっとその傷を負いつづけることだろう。そのことについてはかわいそうだと思う。でもね、それにもかかわらず、君はたぶんこう考えるべきなんだ。君にはまだそれを回復することができるんだってね。君は若いし、タフだ。柔軟性にも富んでいる。傷口をふさぎ、頭をしっかりとあげて、前に進んでいくこともできる。でも彼女にはもうそんなことはできない。彼女はただそのまま失われているしかないんだ。だれがいいとか悪いとか、そういう問題じゃない。現実的アドバンテージをもっているのは君なんだ。君はそのことを考えてみるべきだ。」

「从结果上说的确发生了那种事」被称为乌鸦的少年说。「你被狠狠地伤害了,摧毁了。有可能从那以后你一直背负着那个伤痛。那种事真是挺可怜的。但是,尽管如此,你也许应该这样想。你还能从那件事里恢复过来。你是年轻的,顽强的。也充满柔软性。你能擦拭伤口,好好地抬起头,向前进发。但是她已经不能做这种事了。她只能就这样失去了。不是谁好谁坏的问题。现在拥有现实优势的人是你。你应该这样去思考这件事。」

僕は黙っている。

我沉默不语。

「いいかい、それはもうすでに起こってしまったことなんだ」とカラスと呼ばれる少年はつづける。「今さらとりかえしのつかないことだ。彼女はそのとき君を捨てるべきじゃなかったし、君は彼女に捨てられるべきじゃなかった。でも起こってしまったことというのは、粉々に割れてしまったお皿と同じだ。どんなに手を尽くしても、それはもとどおりにはならない。そうだね?」

「好啦,那件事已经发生了」被称为乌鸦的少年继续说。「事已至此已经无法弥补。她不应该在那个时候抛弃你,而你也不应该被她抛弃。但是已经发生的事情,如同被割裂成粉末的盘子一样。无论怎样倾尽全力,都不能让它回到从前的样子。是这样吧?」

僕はうなずく。どんなに手を尽くしても、もとどおりにはならない。ほんとうにそのとおりだ。

我点头。无论怎样倾尽全力,都不能回到从前。的确如这所说的。

カラスと呼ばれる少年はつづける、「いいかい、君の母親の中にもやはり激しい恐怖と怒りがあったんだ。今の君と同じようにね。だからこそ彼女はそのとき、君を捨てないわけにはいかなかった。」

被称为乌鸦的少年继续说,「好啦,你的母亲的内心一定是有激烈的恐怖和愤怒。就像现在的你一样。正因为如此,她在那个时候,有可能抛弃了你。」

「たとえ僕のことを愛していたとしても?」

「譬如说即便是爱着我?」

「そうだよ」とカラスと呼ばれる少年は言う。「たとえ君を愛していたとしても、君をすてないわけにはいかなかったんだ。君がやらなくちゃならないのはそんな彼女の心を理解し、受け入れることなんだ。彼女がそのときに感じていた圧倒的な恐怖と怒りを理解し、自分のこととして受け入れんだ。それを継承し反復するんじゃなくてね。言いかえれば、君は彼女をゆるさなくちゃいけない。それはもちろん簡単なことじゃない。でもそうしなくちゃいけない。それが君にとっての唯一の救いになる。そしてそれ以外に救いはないんだ。」

「对的」被称为乌鸦的少年说。「譬如即便是爱着你,也有可能抛弃你。你必须做的事情是去理解,接受她的内心。理解她在那个时候感受到的压倒性的恐怖和愤怒,把它作为自己的东西去接受。这不是继承上的反复。换句话说,你必须要原谅她。当然这不是简单的事情。但是不得不这样做。这对你来说是唯一的拯救。除此以外别无其它的拯救。」

僕はそれについて考える。考えれば考えるほど僕は混乱してしまう。僕の心は乱れる、身体のところどころに皮膚がひきちぎられるような痛みがある。

我思考着这个说法。越想我就越混乱。我的内心被扰乱,身体的有些地方像是有皮肤被拉扯那样的疼痛。