村上春树-《村上さんのところ》

翻译 | 《村上さんのところ – 对「正在写剧本的我」感到害羞》

2017年2月14日

『村上さんのところ』ー 村上春樹118)「シナリオを書いている私」が恥ずかしい

对「正在写剧本的我」感到害羞

質問:

私は幼い頃から物語が好きでした。小説や映画、まんが・ゲーム等で表現される物語に心が強く引きつけられます。

なぜあの小説は売れたのか、とか、私だったら、あそこはああいう展開するのに等と色々なことを考えてしまい、頭がいっぱいになってしまう性格です。

それ故、最近では脚本を書いています。しかし、うまく完成させることが出来ません。

目標ページ数の半分や三分の二までは書けるのですが、どうしても「シナリオを書いている私」というものに恥ずかしさのようなものがこみ上げてきてしまい、そうなってしまったら、途中から頭に何も浮かばなくなってしまうのです。

ぺラ五枚程度の断片的なシーンなら、いくつか書けるのですけれど。なかなかちょうどよい感じの物語はならないのです。

色々な種類の物語の「断片」を頻繁に思いつくような感じですけれど、それらを1つの公募の作品として完成させることができないということです。

村上さんは小説を書いている時に、恥ずかしくて書けなくなったようなことはありましたでしょうか。

このような私が最後まで物語を書くことにはこの先どうしたらよいかなど、ご助言ございましたらご教示いたかけませんでしょうか。

我从幼年的时候开始就喜欢故事。内心被小说或者电影,漫画·游戏等表现出来的故事强烈吸引。

为什么那本小说会卖得好,之类的,我的话,就是会去思考那里如此那般的展开等等各种各样的事情,满脑子都会去想那些事的性格。

最近正在写剧本。不过,却没有能很好完成的东西。

虽然能写目标页数的一半或者是三分之二,但是无论怎么样对「正在写剧本的我」感到害羞这样的想法就会涌现出来,一旦变成这样,从中途开始头脑就不会有任何东西再浮现出来。

如果是单片五页左右零碎的场景,也能写几个。但就不能成为感觉相当好的故事。

虽然感觉频繁地想起各种类型的故事的「单片」,却没有一个能作为公开招募的作品来完成。

村上先生写小说的时候,有没有因为害羞而不能写下去的经历?

这样的我到最后也要写故事的话目前要怎么做,若有建议的话请指教。

回答:

もし「シナリオを書いている私」というものに恥ずかしさのようなものを感じられるのであれば、はっきり申し上げまして、それはあなたが自分自身を超えていないからです。ものを書いているあるポイントで自分自身を超えることができたら、恥ずかしさみたいなものを感じているような余裕はないはずです。もっともっと自然に書きたくなるはずです。頭で筋を考えていると、どうしても自分を超えることはできません。身体全体でしっかり考えないとだめです。

ぺラ五枚の断片でもいいから、それを徹底的に書き直すと良いと思います。初心者のうちは書き直しがすべてです。漫然とあちこち書き散らすのではなく、局地に集中すること。我慢強くトンカチ仕事に励むこと。そこからきっと自然な何かが出てきます。

如果有对「正在写剧本的我」感到害羞之类的,恕我直言,那是因为你没有超越自己。如果能超越正在写东西那个点的自己,就不会有空闲感觉到类似羞耻的东西。应该是会变得越来越自然地想写。用头脑想的话,无论如何都不能超越自己的。只有动用整个身体一起想才行。单片只是零碎的五片也是不错的,我觉得能够彻底改写的话也是挺好的。初学者的时候改写是一切。不是漫不经心地到处散乱地写,而是局部地集中写。忍耐性强地努力工作。一定能从那里自然地完成些什么。