村上春树-《村上さんのところ》

原创翻译 | 《村上さんのところ》- 与我相配的文学奖

2016年12月27日

『村上さんのところ』ー 村上春樹
僕に似合う「ぶんがく賞」
与我相配的文学奖
注:大江健太郎先生在1994年获得诺贝尔文学奖
質問:
こんにちは、先日授業で大江健三郎さんの文章を読みました。
ここで質問なのですが、村上さんもノーベル文学賞を取りたいと思っていますか?
您好,前几日在授课中读了大江健太郎先生的文章。
在这里的问题是,村上先生想获得诺贝尔文学奖吗?
回答:
どちらかというと、僕には「脳減るぶんがく賞」の方があっているんじゃないかと思います。この賞をもらうと、頭がすっと軽くなって、いちいち余計なことを考えずに気持ちよく暮らせる。だれかそういう賞をつくってくれないかと思っています。さて、いよいよ「脳減るぶんがく賞」の季節が巡ってまいりました、とかテレビのニュース番組で取り上げられたりしてね。赤いちゃんちゃんこを着て、とんがり帽子をかぶって、にこにこと発表を待っていたりして。「脳減るぶんがく賞」は気楽でよさそうだ。
一定要选择的话,「减脑文学奖」于我是挺合适的。拿到这个奖之后,脑袋能一下子变轻,全部无关紧要的事情都不用考虑心情舒畅地生活。想着谁能创造这样奖呢。那么,果真到了「减脑文学奖」的季节,电视的新闻节目就会报道。人们穿着红色的长棉坎肩,戴着尖尖的帽子,笑眯眯地等着宣布结果。看来「减脑文学奖」挺轻松的。