わかりにくい小説と人はいうけれど
人们说小说不好懂
質問:
春樹さんの書く小説について、「わかりにくい・理解しにくい・何がいいたいのかわからない」といった内容の評価が世間で少なくないことに関して、ご本人としてはどのように受け止めておられますか?
关于春树先生写的小说,关于世间存在的不少的「难以明白・难以理解・不知道想说什么」这种内容的评价,您本人来说是如何接受的呢?
回答:
そういう反応があるのはまあ当然だろうと思っています。僕自身、かなりわかりにくいを書いていると認識していますから。それがこのように世間である程度売れているということの方が、もしろ不思議な気がしちゃいます。僕は読者に「よくわからなくても、けっこうおもしろい」と思っていただけるととても嬉しいんです。もちろん「よくわかるけど、それでもおもろい」という方がいいのでしょうが。
いろんなルートから登れる山みたいな小説が書けるといいなと、僕は常々思っています。簡単に登れるルート、中級の登山者のためのルート、それからかなり難度の高い上級者向けのちょっと危険なルートと、同じひとつの山にそういういくつかの選択肢があるといいなと。
我想有这样的反应也是理所当然的吧。我自己,是有认识到写的东西非常难以理解。可是在这个世界上还能有这种程度的销量,的确感到非常的不可思议。我对读者能感到「虽然不太明白,不过相当有趣」非常的高兴。当然「尽管很好理解,不过也很有趣」这种说法会更好吧。
我经常想,像可以从多种路线出发爬山一样写小说是很好的。能简单攀登的线路,为中级登山者而设的线路,还有难度非常高的以熟练者为方向稍微有点危险的线路,对同一个山有这么些选项也是挺好的。